2014年6月21日土曜日

円山寺アサテラの会(報告)

今日、6月21日(土)は五十公野の円山寺でアサテラの会でした。
清々しい、きもちのよい初夏の風が吹いていました。
山の上はいいですね。

若いのに堂々として落ち着いた、すばらしいご住職でした。
そのご住職から、円山寺についてお話がありました。

・1405年、室町時代に創建。当初は現在の野球場の辺りにあった。
・火災により焼失し、1628年、再建。
・再び火災に遭ったが、1694年(元禄7年)、新発田藩4代藩主の溝口重勝侯が、亡くなった娘の供養にと、現在の地に建立した。建物は当時のもの(この史実については、屋根の改築時に、「元禄7年、娘の供養云々」の記載を発見したことによる)。
 ・柱の太さがお寺らしくなく、一般の家のくらいでしかない。武家屋敷を移築したのではないかと思われる。
 ・山門も、お寺とは趣が違うようであり、武家屋敷の門だったのでは。
 ・円山寺では4月に花まつり(灌仏会)でなく、涅槃会を行っているが、新発田藩7代藩主の溝口直温侯の書いた涅槃図が寺宝となっている。
・円山寺は、江戸時代、お殿様の休憩地として使われた。
・6月は見られる花がない。4月の中下旬が見頃の椿は360種類。その頃は桜もあり、そのコラボも見事。
・現在のおますの井戸は大正時代に作られた。
・天龍松は国などの指定を受けてもいいと思われるすばらしい松。樹齢200年。

そして、ありがたいお話が。
毎日草取りをしているが、取っても取っても生えてくる。取らずに放っておけば、どんどん根を張り、ますます取れなくなる。また、嵐があれば一晩で庭は汚れてしまう。
私たちの心も同じこと。
アサテラ、お経、坐禅などで、心の汚れを取っていただきたい。

最後に、仏様について。
浄土宗のお寺は、
・本堂正面に御本尊の阿弥陀如来、向かって右手が観音様(観世音菩薩)、左が勢至菩薩。雲に乗っている姿をしているのは、私たちを雲に乗って迎えに来ていただけることを表している。
・本堂右手におわすは善導大師。中国浄土宗の僧。像の下半分が金色になっているのは…法然上人が浄土宗を開く際に、下半分が金色に輝いた善導大師が現れたことに由来する。
・本堂左が法然上人。

と、とてもていねいに、わかりやすくお話をしていただきました。
ご住職、ありがとうございました。


 

 
 





 
  




 
 


 

2014年6月19日木曜日

今週末は円山寺アサテラの会

今週末、6月21日(土)は円山寺でアサテラの会を開催します。

円山寺…住所:新発田市五十公野4548
      電話:0254-24-1643

円山寺は五十公野公園の隣の小高い山(丘?)の上にあります。
私もずうっと気になっていたんですよね、円山寺。五十公野公園の道路を通るたびに、ここへ行ってみたいなあと思っていました。その想いがようやく実現します。ワクワクです!
円山寺といえば、おます伝説ですね。新発田では有名なお話です。これは欠かせませんなあ。昭和52年発行の、大沼倹爾さんの「しばたの寺院物語」という本に、おますの話が出ています。

 …いつの頃かわかりませんが、昔五十公野の村におますという娘が住んでいました。
 おますは大変美しい娘で、気だてもよく、その上信心深く、暇があると、あの円山寺の石段を昇って、お寺参りをするのが、何よりの楽しみにしていました…。

なんていう感じです。興味のある方、新発田市立図書館へどうぞ。

というわけで、ぜひぜひ、初夏の円山寺、訪れてみてください。


時は五十公野公園のあやめ祭りがにぎやかに行われています。
日本4大あやめ園のひとつ、60万本のあやめが咲き誇ります。
今、ちょうど見頃を迎えている様子。
アサテラの会の後は、あやめ園へ!!




2014年6月10日火曜日

泯さんin千光寺

ちょっと前で恐縮ですが、6月1日の日曜日に五十公野の千光寺で、田中泯さんが踊りました。
以前に泯さん、写真撮影で千光寺に来られて、いたくお気に召されたとのこと。

千光寺って、真冬のご開帳の時しか行ったことなかったので、日光の眩しい6月の夕方の景色は、すごく新鮮でした。三方の戸を開け放すと、周りの自然と一体となった感じがして実にいいです。
さて、まずは激しいはげしいサックスの音色で始まりました。いや~、すばらしいサックスです。一気に不思議な場と化してしまいました。
そして、泯さんの登場です。
千光寺を所狭しと踊る泯さん。迫力ありますね~。おもしろかった~。映画見てるみたいでした。

観客の風景も、実はおもしろかったんです。ファンの匂いぷんぷんさせた方々がいる一方で、地元のおっちゃんおばちゃん、小学生なんかもいて、おばちゃんなんかは、泯さんの踊りをみてくすくす笑ってました。なんか、わかるんですよ、私も。泯さんみたいな姿の人が、昔は村に一人くらいいたんですよね。子供は怖いもの見たさで、その人の家を覗いてみたり。
いや、泯さんに失礼?
でも、「芸術!」と目を凝らして見るのも、「ほいどだねっか」って笑って見るのも、見る人の自由ですね。
私はというと、どっちもあり派です。やっぱすごいですよ、泯さんの踊り。迫力満点です。でも、どこかユーモアがあるんだなあ、すごく土臭くって。魅力的ですね。

泯さんの写真は都合上、撮れませんでしたので、来場者のお帰りの際の風景をパチリ。皆さん、満足な様子でしたよ。

 
 
 

2014年6月6日金曜日

父の一周忌

思いっきりプライベートなことで恐縮ですが、先日、父の一周忌を行いました。
父は昨年、癌のため、享年78歳でこの世を去りました。病に倒れた時はすでに手遅れ、1カ月に満たない入院生活でした。本人も家族も、全く心の準備のないまま、死を迎えました。
あれから1年、本当にあっという間でした。相続をはじめとしたたくさんの手続き、庭木、畑などの管理、様々な家のつきあい…。
今年の1月には、母が脳出血に倒れるという事件がありました。母も心労が重なったのでしょう。一時はどうなることやらと大変心配したのですが、おかげさまでかなりのところまで回復をし、今ではリハビリに通いながらも、自宅で過ごすことができています。
死というのは不思議なものですね。なかなか受け入れることができません。1年経った今でも、「あれ、そうか、死んだんだったよな」なんて、ふと思うことがあります。

私も50を過ぎ、振り返ってみると、たくさんの人たちを見送ってきましたことに気づきます。子供の頃、大変お世話になった近所のじいさんばあさんなどは、もうほとんどお亡くなりになっています。職場の大先輩なども同様です。しかし、痛ましい事件や不幸が後を絶たない昨今、こうして順番に逝ければ、ある意味、幸せなのかもしれません。

「死ぬまで生きる」、よく冗談で言いますが、本当のことです。死ぬまで精いっぱい、生きる。そうありたいものです。ふと、道元が頭に浮かびました。